たっぷり時間をとって行きたい幸兵衛窯

とある日、多治見市市之倉町にある幸兵衛窯にお邪魔しました。

幸兵衛窯本館

まずはこの本館建物の中で入場料(一般300円)を支払います。

幸兵衛窯本館

そして2階で、加藤卓男氏の代表作を鑑賞しました。代表作と言えば、ラスター彩陶が筆頭でしょうか。

幸兵衛窯本館2階

幻の名陶 ラスター彩の復活

ラスター彩陶器は、9世紀前後、メソポタミア(現在のイラク)で、金の器に変わるものとして作られました。その後、ペルシャ(現在のイラン)に渡り、虹のように輝くその陶器が珍重されていました。しかし、13世紀のモンゴル侵入により衰退、17世紀以降は完全に消えてしまった技術です。それを、加藤卓男氏が再現したわけです。

遥か遠い時代の遠いかの地で作られていた忘れ去られた技術。それを、日本人である加藤卓夫氏が復活させたのです。氏と、かの地とのつながりを思って、かなり感動しました。そして、とある場所で「はっ!!」と立ち止まった私です。

だって、ここに展示されているラスター彩のお茶碗。これって、つい先日、多治見市美濃焼ミュージアムでお抹茶を頂いた際のお茶碗と、ほとんど同じものです。

ラスター彩

pickup画像

多治見市美濃焼ミュージアム(多治見市東町)で、呈茶を楽しみました

多治見市美濃焼ミュージアムで呈茶

多治見市美濃焼ミュージアムでは、陶芸家の茶碗の中から好きなものを選んで、そのお茶碗でお抹茶をいただけます。そして、私が選んだのは、加藤卓男氏のラスター彩茶碗でした。

つい先日、自分の手に持って、お茶を頂いた茶碗とほぼ同じものが、ここ幸兵衛窯で展示されているのです。おぉ~、ここにきてつながった感を覚え、さらに興奮しました。

古陶磁資料館

さて、本館の鑑賞が終わったら、今度は向かいの古陶磁資料館へ。

古陶磁資料館

200年前の古民家の中に、貴重な古陶磁資料が展示してあります。展示されているものもすばらしいのですが、この古民家がまた素晴らしかった…。

下の画像、正面右の階段箪笥を上って、上階にも行けます。

古陶磁資料館

靴を脱いで、囲炉裏端でゆっくりくつろいでみたり…。

古陶磁資料館

じっくり時間をかけて、鑑賞しました。

工芸館

こちらは、五代幸兵衛、七代幸兵衛、八代目加藤良太郎氏の作品が展示してありました。休憩できるスペースもあって、有難いです。

幸兵衛窯 工芸館

 まとめ

幸兵衛窯は、Michelin Green Guide Japon(ミシュラン グリーン ガイド ジャポン)で、2つ星認定されています。確かに、海外の方をお連れしても、十分に楽しんでいただけるのではないかな、と思いました。

なにしろ、見どころ満載。時間に余裕を持って行かれることをオススメします。

更には、近くに市之倉さかづき美術館もあります。こちらは、市之倉町で盛んに作られていたさかづきの歴史を見ることができますよ。

pickup画像多治見・市之倉さかづき美術館に行きました。デートに使えるんじゃないかな

市之倉さかづき美術館

幸兵衛窯
多治見市市之倉町4-124
※掲載した内容は投稿時のものです。詳細は、幸兵衛窯HPで確認くださいね。

幸兵衛窯

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