黄昏(たそがれ)時、耳を澄ませて聞き入るライヴ

それを知ったのは、FM PiPi(エフエムたじみ 76.3MHz)で偶然聞いて、興味を持ったのが始まりです。

2019年9月15日(土)、16日(日)に、スペース大原(小泉町)で古楽器クラヴィーコード&サックスのライヴがあるとのこと。行ってきました。

場所は、築100年超えの古民家ギャラリー スペース大原

スペース大原は、築100年を超える古民家を利用したギャラリー。以前、お邪魔した際に、その開放的な古民家が魅力のギャラリーでした。今回は、スペース大原を会場に、内田輝氏によるクラヴィーコード&サックスのソロライヴでした。

14世紀に考案された古楽器クラヴィーコード

クラヴィーコード、初めて知りました。14世紀にヨーロッパで考案された鍵盤楽器とのこと。それを、サックス奏者である内田輝氏が、クラヴィーコードを自ら制作し、演奏されるそうです。

陶芸家 日置哲也氏による光の演出

開催時間が、日の入りを跨いで超える時間帯。だんだん辺りが暗くなると、浮き上がる灯り。陶芸家 日置哲也氏がこの日のために灯篭を制作されたそうです。

hishizumiの食事付き

以前、根本を散歩中に、hoshizumiの看板を見つけて気になっていたお店です。ご夫婦で、野菜を軸に素材の持ち味を大切にしたお料理を提供しているレストランです。今回、ライヴ後にhoshizumiのお食事が提供されるとのこと。

お酒は、玉木酒店から

そして、ながせ商店街の玉木酒店がお酒を準備してくれるとこのと。これはもう、飲める体制で出かけなければ。

pickup画像

ながせ商店街の玉木酒店(多治見市本町)で、お酒の相談&お買いもの

玉木酒店(多治見市本町)

秋の虫の声とともに、古楽器の音に耳を澄ませ…

内田輝氏によるクラヴィーコード&サックスのライヴは、開け放たれた古民家の縁側で行われました。スタート直後はまだ完全には灯りを必要としない日暮れ時。それが、だんだんと暗くなっていく様は、これまた自然の絶妙な演出加減でした。

古楽器クラヴィーコードは異国の音でありながら、肌馴染みのよい音でした。その音量は驚くほどにささやかで、庭で鳴く秋の虫の声と同化して、耳を澄まして聞く感じ。

虫の声、迫りくる夕闇、庭の下草を刈った青い香り、少しだけ冷えた空気が肌を通り抜ける気配、ささやかな古楽器の音色…、それは、忙しい世間とは一線を画した、特別な時間でした。

古楽器クラヴィーコード

そして、ライヴ後は縁側に座り、お月さまを見上げながらhishizumiのお料理と、お酒、おしゃべりを堪能。

スペース大原「たそかれとき」

hishizumiのお料理は、丁寧さが響くお味。あちらこちらから、「美味しい」のため息が聞こえてきました。私自身、食べるひと口ごとに、キュンキュン感動していました。

スペース大原にてhoshizumiのお料理

お庭には、陶芸家 日置哲也氏の灯篭や光のオブジェ。海の底に潜む珊瑚を思い起こすような、光のオブジェ。

スペース大原にて日置哲也氏の作品

あぁ、なんて贅沢な時間…。心に満足が沢山溜まった夜になりました。

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