歴史好きにはたまらない見どころ満載
観光地図を見ていて、何とはなしに、行ってみようと思い立ったのです。それが、櫻堂薬師(瑞浪市)でした。
到着して思ったのは、開けた印象。スルリと本堂まで行きついてしまう感じなのです。その理由は後々わかるのですが。
説明看板を見て、仁王像のレプリカ(?)の間を通って、本堂へ。
疣岩(いぼいわ)は、昔からの言い伝えの残る岩。病気平癒、家内安全、学業成就、願い事達成。特に「疣取り岩」として有名だとのこと。
本堂です。静寂な空気が流れています。
靴を脱いで、上がらせていただくと無料のパンフレットがあります。丁寧な説明で、このパンフレットを見ながら櫻堂薬師を周ると、多くの気づきがあると思います。
回廊の上部に飾られている絵馬は江戸時代のもの。
こちらでいただいたストラップです。地元の方にお声掛けいただいて、有難く頂きました。
このストラップは、匿名Aさんが無病息災、家内安全、交通安全など、皆様の願いが叶えられることを願い作られ寄進頂いたものです。
五色の糸は、善の綱に使用される物で、薬師如来様の手と私達の手をつなぐ糸を善の綱と云い、この糸をストラップにしたものです。
また、五色の糸は、太陽の光線を現し仏教の教えから仏旗とし
- 第一に太陽、大日如来、と人間を結ぶ道
- 第二に悪魔、不浄から守る役目
- 第三に五仏をあらわす
と云われております。
五色の糸は、青、黄、赤、白、紫を云います。
回廊を周ると、大きな舞楽面が飾ってあります。この舞楽面は、鎌倉時代に造られたと推定される本物を2倍サイズで再現したもの。陶製で、瑞浪市窯業技術研究所によるものだそうです。
本堂の後ろには、鎌倉~室町時代に至る石塔群があります。これらも、長い歴史を語っています。
本堂の隣には観音堂。
仁王門の仁王像。ここで偶然、地元の方にお会いしました。20年程前、住職の方がなくなってからは、この櫻堂薬師は地元の方によって守られてきたそうです。櫻堂薬師の歴史をいろいろと教えていただきました。
以前は、この仁王門のまっすぐ先、山の中腹に本堂があったとのこと。それが、移動されて今の位置になったと教えていただきました。それで到着した時、開けた印象を受けたんだ、と合点しました。
織田信長、土岐氏…、教えていただいたお話から、歴史好きにはたまらない魅力満載の場所であることが分かりました。歴史に疎い私ではありますが、貴重なお話を聞けて有難く思いました。
季節の行事も多く、見どころ満載
年間を通して行事も多く、気になるところです。お祭り以外に、3月下旬~4月上旬に咲くしだれ桜はキレイだそうです。期間中はライトアップも行われるそうで、撮影に訪れる人も多いとか。
そして、7月~8月は蓮の花が見ごろになるそうです。
ちなみに、亀池で河骨(こうほね)という絶滅危惧種の黄色い花が咲いていました。花の見ごろは6月~9月とのこと。この先、しばらく見れそうです。
思いがけず、長居して堪能してしまいました。そして、あぁ…、来て良かった、そう感じた場所でした。
すぐ近くには、こんなところもあります
農産物直売所、農家の庭先モール きなぁた瑞浪(瑞浪市)でボーノポーク買いました