年2回、多治見市山岳連盟が主催してくれる市民登山教室というのがありまして。
開催日の1ヶ月ほど前に発行される市の広報「たじみすと」等に募集のお知らせが掲載されます。そのお知らせをみて、応募しました。
2018年7月28日(土) 夏季市民登山教室「乗鞍岳」
今回の行先は、飛騨山脈(北アルプス)の 乗鞍岳 剣ケ峰(3,025.7m)。3,026mとは言いますが、畳平(2,702m)までバスで上がるので、標高差は324m。歩行距離5.8km、標準歩行時間3時間です。
台風12号の影響を気にしながらの出発
な、なんでだ…。
これまで、あれほどの猛暑続きだったのが、イベント盛りだくさんの週末になって台風12号到来とは…。2018年7月28日(土)、夏季市民登山教室「乗鞍岳」の日です。
ちなみに私は、自称「晴れ女」なのだけど、前回2017年10月の秋季市民登山教室「福地山」(ふくじやま)も、雨こそ降られなかったけれど、曇天でした。おかしい…。私程度の晴れ女では力及ばぬ、強力な雨男・雨女が参加者の中にいらっしゃるんだろうか(?)
朝5:20 集合
この日の多治見の日ノ出は、4:57。出発時はかなり明るい状態。でも曇天…。随時、天気予報を確認していても、山の天気はわからないので、まずは現地に行って、それから歩けるかどうかの判断をするとのこと。出発です。
参加者は一般市民が27名、山岳連盟の方が13名の計40名。バスを貸し切ってますから、走りだしたら仮眠。連れていってくれるこの状況は、年々、体力に自信をなくす私にはありがたいことです。
6:59 ひるがの高原PA
トイレ休憩。7:15出発。この先、雨がチラホラ。(あぁ…)
乗鞍畳平駐車場
乗鞍高原三本滝から乗鞍岳山頂までは、マイカー規制となっています。そのため、個人で来たなら乗鞍高原からバスかタクシーに乗り換えるのですが、今回は大型バスなので通過。こういうところも、グループ参加の有難味です。
乗鞍畳平駐車場には、9:15が到着予定。実際の時間は、見たけれど記録する前に忘れました…。
それにしても、ものすごい濃霧。風もアリ。レインウェアを着て、肩の小屋まで歩くことになりました。その先の判断は、肩の小屋で決定することに。
歩行中、濃霧で視界がききません。個人で来ていたら、速攻で引き返していたと思います。(というか、畳平までも来ていません)勿論、引き返す、諦める決断はとっても重要なことだけれど、道程を知っている方たちがいて、何人かの方たちでもって判断をすることで、こういった濃霧での歩行経験をさせてもらえたと思います。
帽子のツバから霧の水滴が滴り落ちる状況。風もあるので、耳を出していると冷えます。でも、レインウェアの威力を実感。寒くない。むしろ、着込み過ぎて暑いくらい…。でも、速乾性下着のおかげで汗冷えもなし。機能性山装備の威力に感動…。
肩の小屋
あっぱれ!!なほどの濃霧。この先の剣ヶ峰へは断念。富士見岳(2,817m)経由で畳平へ戻ることに。
富士見岳
雨対策をしているので、自身や荷物が濡れる心配はしないけれど、ちょっとした時に写真を撮ろうとすると、ワタワタ右往左往。晴れの時とはまた違う、撮影の動線を考えなければ、と実感。撮影を諦めるというのも手ですが…。
お花畑
駐車場まで戻ってきてから、お花畑も少し歩きました。一緒のグループの方に高山植物に詳しい方がいて、名前を教えてもらいました。
12:00、畳平のバスに戻って、駐車しているバス車中でお昼ご飯。どこで食べても、おにぎりって美味しい…。
にゅうかわ温泉 宿儺(すくな)の湯
歩いた後は、温泉!! ほおのき平スキー場内の宿泊施設「ジョイフル朴の木」に入っている温泉宿儺(すくな)の湯を利用させてもらいました。
こちらのお風呂、露店風呂というか、ベランダのお風呂からはゲレンデが一望できます。ということは、ゲレンデを歩いている人たちからも見えちゃいますね。豆粒サイズですが…。
ドライブステーション飛騨高山
トイレ休憩&お土産タイム。な、なんだこの青空は。下界は日差しが眩しい…。
18:30 帰宅
こうして本日も無事、家路につきました。夕食は、ドライブステーション飛騨高山で買った飛騨高山板蔵ラーメン。
まとめ
あいにくの天気でしたが、レインウェアを着て歩く経験ができたのは、良かったです。装備や使い勝手の確認ができて、次への改良へつなげれます。
山歩きでは、天候や汗冷えで低体温症になることがとても怖いです。そのため、機能性のある山装備の服装をすることが助けになります。今回、GORE・TEX製レインウェアの威力を実感しました。また、ワコール CW-Xの速乾性下着&テーピング原理を応用したタイツを着用しましたが、この効果も実感。
水適が帽子を伝い落ちる中、歩いていても寒くないばかりか、少しばかりの汗をかくくらいでした。(これはむしろ、着過ぎでした。)でも、その汗も速攻で蒸散してくれて、身体に負担がありませんでした。
また、今回初めてテーピング原理を応用したタイツを着用しましたが、確かに膝への負担が軽かったと実感します。これは、はじめて試着した時にも足あげが軽いッ!?と思いました。普段から膝や腰が弱いと感じていて、なおかつ体力が減っている分、こういった機能性装備の力を身を以って実感です。
お年は聞きませんでしたが、年配の方も平気に歩いていらっしゃいました。どう見ても、私よりお元気。私の母も言っていますが、その方も「年を重ねるにつれて、元気になってきた」とおっしゃいます。筋力は衰えるとしても、気力とかリラックス加減の調整がお上手なのでしょうか。とっても不思議に思うことです。
休憩時間、行動食というかおやつを口に入れてエネルギーチャージしますが、同じグループの方にいただいた塩羊羹が良かったです。というのも、適度な水分を含んでいるので食べやすく、食べきりサイズで、糖分を補給できるから。ちなみに、おせんべいは水分がないので食べづらいのが私の印象です。
というわけで、晴れの乗鞍岳、是非、リベンジしたいです。尚、2018年秋季市民登山教室の募集は、9月1日頃の広報等に掲載されるそうです。(行先は、乗鞍岳ではありません)
おまけ
登山翌日の朝5:00の空。暑くなる予感…。