秋の実りをいただく

11月も下旬のある日、散歩していたときです。何気にそこを通り過ぎようとした時、男性の姿が目に留まりました。

「あッ。銀杏拾いをされているんですね!?」 思わず、声をかけました。だって私、銀杏、大好きですから。

銀杏の木

見上げると、そこには黄色く色づいた大きなイチョウの木。その大木が、銀杏の実を落としていたのです。

それにしても私、銀杏の時季は既に終わったと思ってました。でも、樹上で実った銀杏は長い期間をかけて、風が吹く度にその都度、ポトポト、実を落としているんですね。

思わず、「私も拾わせてもらって、いいですか?」 と、お仲間に入れてもらいました。だって銀杏、大好きですから。秋の実りをお裾分けいただいて幸せです。

銀杏拾い

ところで、銀杏の実は肌の弱い人が触るとかぶれます。勿論、肌の弱い人だけでなく、手袋をして触ることをオススメしますよ。

銀杏の下処理

拾った銀杏の実は、果肉をとり除く必要があります。それにしても、この果肉が匂うんですよね。でもその中に、秋の味覚が詰まっています。

私のやり方はこんな感じ。

  1. 拾った実をビニール袋に入れます。そして、。ビニール袋の外からしごいて、種と果肉をはずします。(ビニール袋が破れないよう注意です。2枚重ねてもいいですね。)
    銀杏の下処理
  2. ビニール袋から種だけ取り出して、果肉はビニール袋ごと捨てます。この時、素手で扱うとかぶれますから、ゴム手袋の着用必須です。
    銀杏の下処理
  3. 種にはいくらかの果肉が残っていますから、これを水で洗い落とします。この時も、ゴム手袋の着用必須です。
  4. 果肉をきれいに洗い落としたら、天日で干して出来上がり。(果肉が残っていると、ニオイが残りますよ。)
    銀杏を干して乾かす

銀杏の保存

果肉から取り出した銀杏の実は、どんどん乾燥が進みます。なので、新鮮で美味しいうちに食べるのが得策です。とはいえ、一度にたくさんは食べられませんね。

なのでまず、私は殻を割って実を取りだします。取り出した実は、水を少し張った鍋に入れて火にかけ、薄皮をはがします。薄皮がはがれない時は、手で取ります。この時、銀杏には完全には火が通っていなくても平気です。

銀杏の下処理

これを、密封できるビニール袋に入れて冷凍保存しています。

銀杏の保存

そうしておくと、

  • お米と一緒に、凍ったままの銀杏を入れて炊く
  • 紙封筒の中に、塩と凍ったままの銀杏を入れてチンする
  • 味噌汁の具材に火を通す際に、凍ったままの銀杏も入れて煮る
  • 野菜炒めの際に、凍ったままの銀杏も入れて炒める
  • 茶碗蒸しを作る際にも、凍ったままの銀杏を入れる

といった具合に、使いたい時にすぐに使えます。お料理に加える銀杏。あの美しい色味と味は、毎年楽しんでいるこの時季の味覚です。

そして、銀杏拾いに下処理・保存。これらは、まさに季節の仕事ですね。ささやかながら、こういうことって楽しいです。

銀杏を食べる量、アレルギーについて

ところで、銀杏にはアレルギーを引き起こす成分が含まれています。前述のとおり、木から落ちた実の果肉を手で触るとかぶれることもあります。また、銀杏を食べてアナフィラキシーショックを起こす人もいるとか。

というわけで銀杏は、食べ過ぎないよう注意が必要です。量としては、大人で1日5粒~10粒迄がよいとのこと。そして、幼児には食べさせないか、十分注意して少量から食べさせる必要がありそうです。

銀杏は食べる量に気を付けて、でも大いに楽しみたい季節の味覚ですね。

スポンサーリンク