季節変われば景色も変わる、でも変わらずマジックな場所
苗木上跡(中津川市)は、2年以上前に訪れて、感動した山城です。初めての訪問は、冬でした。では、季節を変えて行ってみたらどうかな?と思い、再訪しました。
ここ苗木上跡は、晋遊舎発行「日本の城ベスランキング」において、山城ベストランキング第1位に輝いていますね。納得です。
これは、大矢倉から天守展望台を眺めた景色。おぉぉぉ…。緑いっぱいで、(変わらず)絶句する景色。
早速、登って行きます。何と言いますか、崖っぷちでも鉄製手すりなどつけず、無防備なほど「贅沢な」この環境。
万が一、この崖から転がり落ちて怪我をする人がでると、頑丈で高い手すりが設置されてしまうだろうことを想像します。そんな目線からも、落ちないよう気を付けますよ。
途中、何ケ所も門跡があります。こういう門の礎石をみると、脳内ヴァーチャルでそびえ建っていた門を想像し、アドレナリンが出ます。
少し登って、麓の大矢倉を見おろします。以前は、ペルーのマチュピチュみたいと表現しましたが、緑の中から現れる城跡はカンボジアのアンコールワット感もあります。
天守展望台に到着です。
実は、麓で苗木地域まちづくり推進協議会の方とお会いしました。この時は、敷地内のタケノコや木々の伐採をされていて、精力的に手入れをされていました。
私たちがこんなにも感動できる苗木城跡は、苗木地域まちづくり推進協議会の方の手入れのおかげ。(感謝いたします。)そういった方がたの存在をここに記し、多くの方に知ってもらえるようお知らせします。
その協議会の方に教えてもらいました。苗木城跡の眼下を流れる木曽川。7年後を目安に、麓にリニアのトンネルが現れ、木曽川にリニアの橋が架かる予定とのこと。橋のその先には駅も設置されます。これにより、今見ている景色や人の流れが変わるのでしょうか…。
ところで、展望台に立つと眼下の木曽川の絶景に眼を奪われるのですが、足元の巨岩も必見です。
苗木城跡は、巨岩の上に建てられたお城跡。この展望台は、当時のお城の2階部分の床面を想定して復元したものだそうです。巨岩には柱穴が彫られていて、そこに柱を立てています。これがかなりスリリング!!で、その発想や技術に感嘆します。
また、ちょっと目線変えると、こんな風景も。
とはいえ、木曽川の流れる景色には心奪われます。
見上げる目線の景色もいいんです。
これは、馬洗岩。この岩の上に馬を乗せて、馬を洗ったという言われがとても面白いです。どうやって、馬を乗せたんだろう。板、渡したの?てな程の巨岩です。
麓に降りてきました。
北門跡の脇には、雨水を貯めた池がありました。そこで咲く黄色い花。これって、絶滅危惧種の河骨(こうほね)ではないでしょうか!?。
この池で馬を洗ったそうです。ふと、タイムスリップして、馬のいななきが聞こえてきそう…。
その後、苗木さくら公園を経て、駐車場へ戻りました。苗木さくら公園は、桜咲く季節は多くの人で賑わう公園だそうです。
というわけで昔も今も、この山城を見て、腰抜かした人はどれくらいいるかな。そんな私も多いに感動して、家路に着いたのでした。
どこにあるの?
多治見市内からは、下道(国道19号)で片道約50kmの距離ですから、日帰りで十分、行ける距離です。
中央自動車道 中津川ICを下りて国道257号線を下呂方面へ。城山大橋を渡ったらすぐ右折です。車で約10分ほど。サインも出ているので、見過ごすこともないかと。無料駐車場もあります。
歴史好きな方、時間のある方は、麓に中津川市苗木遠山史料館があります。苗木城跡に行く前に史料館で情報収集したら、感動も大きく膨らむのではないでしょうか。
近くの気になるお店
中央自動車道 中津川ICを下りてほどなくの国道19号線沿い。栗きんとんで有名な御菓子所 川上屋 手賀野店がありますね。お持ち帰りの御菓子だけでなく、喫茶スペースもあるのでゆっくりできます。ただ、栗きんとんの季節の週末は、いつも混んでいる印象です。
御菓子所 川上屋手賀野店(中津川市)で、栗おはぎをいただきました
苗木城跡
岐阜県中津川市苗木
アクせス:中央自動車道 中津川ICから車で約10分