600mの竹林遊歩道、全長3kmのウォーキングコース
可児市の木曽川沿いにキレイな竹林の遊歩道があるというので、散歩してきました。
駐車場に到着しました。
写真手前が駐車場。奥に木曽川が流れています。向かって左手方向は、鎌倉時代の国内最大級の内乱「承久の乱」古戦場跡。右方向が、木曽川渡し場遊歩道(かぐや姫の散歩道)です。
無料パンフレットが設置されたポスト下に、カウンターが。ポチッと1回、押しときました。
では、木曽川を左手に見ながら、進みます。
鶯が鳴いています。鶯は、春の訪れを知らせる鳥として知られていますが(実際、春の季語ですね)実は今頃のほうが、よほど「鶯らしく」鳴いています。
春先は、まだ鳴き方も下手っぴです。そして、「おッ!?最近は上達したなぁ」と感じるのが、今からです。実際、「おぉ~、これなら惚れるやろ」ってなくらいに、実にのびやかに、上手いこと鳴いていました。
堤防沿いにやどり木のやどった木がありました。やどり木は、樹木に寄生する植物です。丸く茂っているのがそれです。
川沿いの道を進みます。
平成23年9月20日の台風15号豪雨災害の際の、水位が示されていました。なんと、9.43m!! 平常時の木曽川は、この位置のはるか下を流れています。ここまで水位が上がったなんて、信じがたいくらい。その水量たるや…と想像するだけでかなり、おののきます。
これまで、海や川の近くで暮らしたことがない分、水の恐ろしさに無知な私です。でも、こうして想像して、少しでも感じておくべきだなと思いました。
かぐや姫の散歩道に入ってすぐ、夫婦木がありました。左がアベマキ、右がシラカシの木。仲良く寄り添って生えています。
見上げると、既にかなりの大木。自然とのことです。
竹林がスタートです。サワサワ、葉が擦れる気持ちのいい音。
ほどなくして、夜泣き岩がありました。サインの右上にあるのがその岩です。
遊歩道に戻って上を見上げると、緑一色。
ツヤツヤの青竹。かぐや姫の昔話を想像します。
ちなみに、竹林は国定公園内にありますから、タケノコ掘りは禁止ですね。また、地域住民の皆さんからなる「木曽川左岸遊歩道友の会」により、竹林が管理・整備されれいます。敬意をはらわなくては…。
向うのほうに青色の太田橋が見えます。その近くまで歩いて行きます。
竹林の下から湧水でしょうか?豊富な水量。
そして、別の見どころポイント。化石林です。川の中からポツポツ頭を出しているもの、それが化石林とのこと。なんと、約1,800万年前(!!)の森林が化石化したもの(桂化木)です。悠久のロマンを感じます。
ところで、ここから上流2km先には今渡ダムと発電所がありまして、時に水が放流され川の水量が急に増えることがあるそうです。勿論、放流の約10分前にはサイレンが鳴るそうですが、そんなことも気に留めておく必要があるかと思います。
また、万が一の時用に、避難路(にげみち)も作られてあり、看板サインがありました。いづれにしても、丁寧に管理されている印象です。
江戸時代の、今渡の渡し場跡までやってきました。石畳が風情あります。昔の人の往来の姿を想像しました。
ここにも水位の看板が。見えますか?木曽川の水位は、はるか下です。それが、ここまで上がったとは…。
来た道を戻って行きます。砂地の下にはしっかり、竹が根をはっています。
見る向きが変わって、光の加減も変わり、また素敵です。空にはツバメが飛び交い、見えるのは緑の世界。あぁ…なんて素敵な「かぐや姫の散歩道」。
満喫しました。
て、本当に素敵なのですが、6月で既に蚊が襲撃してきます。天候、服装、歩く速度等、いろいろな兼ね合いもあるかと思いますが、お気を付けください。
アクセス
2021年6月現在、多目的広場(可児市土田2663)を建設中の所に、木曽川渡し場遊歩道(かぐや姫の散歩道)の為の専用駐車場がありました。
多治見市内から248号線を可児市方面へ走行します。木曽川にかかる新太田橋の手前「住吉」交差点を左折し、旧中山道を進みます。そのまま1km程走行すると駐車場に着きます。途中、駐車場への案内サインもありますから、助けになります。
※掲載の内容は、投稿時のものです。最新の情報は、確認くださいね。
木曽川渡し場遊歩道(かぐや姫の散歩道)
岐阜県可児市土田2663
無料P(40台)あり