新町ビル(多治見市新町)で感じたこと

コロナウィルスが暴走し、世界中に脅威を与えて1年が経ちました。それによって、これまでの暮らしが激変した人がどれだけいらっしゃることか…、と想像します。

私自身の暮らしは、幸いにも基礎的な点で言えば持ち堪えてきました。それは、これまで通りに会社に雇ってもらいお給料をもらえているとか、毎晩同じ場所で眠りにつけているとか、そういう点で。

とはいえ、コロナには感染したくないハイリスク者が身近にいます。なので、私自身は人との接触を極力減らすよう努力してきた1年です。(これが、当ブログの更新が減った言い訳とは言いませんが…てへッ)

というわけで毎日、仕事に行きます。行けば、会社の人と会って話をします。馴染みのお客様はもとより、はじめてのお客様との電話もあります。笑い、たまには憤慨し、時にため息ついて、毎日暮らしています。きわめて普通です。

なのに、なぜか、人恋しくなる。それって、私だけでしょうか?

とある休日、私は新町ビル(多治見市新町)に出かけました。この日、ここではセルビア出身のヨバナ・チャボロビッチ(JOVANA CAVOROVIC)さんの作品展とともに、CAMADO BREWERY(カマドブリュワリー)のクラフトビール、MIROKU COFFEEの出店がありました。

CAMADO BREWERY

そこでいただいたCAMADO BREWERY(カマドブリュワリー)の黒ビールが、とてつもなく素晴らしかったのが印象的です。絶妙な温度で冷やされたクリーミーな喉ごしが、忘れられません。作り手の思いと、サーブしてくれた人の丁寧さを感じとりました。

そして、クラフトビール片手に、ヨバナ・チャボロビッチさん本人から作品の話を聞かせてもらう贅沢な時間。そこには、SNSの画像越しでは決して得られない、静かなる共鳴があったと信じます。

会場内では勿論、皆さんマスク着用。当然、大声を出す人はいませんし、それほど長話しをするわけでもありません。

そんな、ささやかな時間を持って会場を後にした時、人との交流でしかチャージできないエネルギーが私の中に満たされたことを、確かに感じたのでした。

新町ビル

まだまだ、コロナに気をつけなければいけない時期は続くことでしょう。そんな中でも、最大限に注意を払って、皆さんが何らかの機会を作り、芸術の発現や交流の場を持とうとしています。

そしてそんな場では、(願わくば私だけでない)その場にいた皆が、エネルギーの交流を実現していると想像するのです。

土岐川河川

帰り際、暮れゆく土岐川の景色を見ながら、あぁ…、ささやかながら幸せだなぁと思ったのは、単に黒ビールで酔っぱらったせいだけではないと思うのです。

どこそこに行くことは、不要不急の外出かどうか? というジャッジの話ではありません。たまには息抜きを、という話でもないです。

でも、こういう状況だからこそ考えさせられ、気付きがあるなと思う話でした。

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