決めていました。印章をお願いするなら清栄堂
振りかえること1年前、A2(あっつう)の逸品記事紹介で取材させていただいたのがご縁でした。
A2(あっつう)というのは、多治見まちづくり株式会社・A2編集委員会が指揮をとり、多治見をこよなく愛するあっつう面々が編集している無料の季刊誌です。ちなみに、つい最近、2019年冬号が刷り上がりました。町なかで見つけたら、是非(!!)お手にとって見てください。
話しがそれました。
私は、A2(あっつう)で町なかの逸品を紹介する記事を書かせていただいています。記事を書く際にはお店に行って、御主人のお話を聞かせていただきます。紹介する逸品は毎回、ジャンルがさまざまですが、それぞれのお話を聞けば聞くほど、知れば知るほど、多治見のお宝を見つけるようで、気持ちが沸き立ちます。
そして、2018年秋号に清栄堂を紹介させていただいたのです。それ以来、印章を作るなら、清栄堂のご主人にお願いしたい(!!)と決めていたわけです。
で、この度、社会人になる姪っ子へ贈る実印を清栄堂に依頼したわけです。注文する際、「姪っ子へのプレゼントです」とお店の女性に伝えたら、「それはとてもいいと思いますよ」と言われました。実印が必要になった時に慌てて作るのは残念なことですから、と。全くもって同感です。
そして、晴れて、その実印が出来上がってきました。
いや、もう、ほんとに、すごい立派です。
何はともあれ、漢字のフォルムが素敵です。なにしろ、清栄堂のご主人は、一級印章彫刻技能士です。実印は、その人を表す唯一無二のハンコでなければなりません。なので、たとえ同じお名前、同じ漢字の方でも、全く同じものは彫らないのだそうです。
素材は、しっとりと手に馴染むオランダ水牛。表面にちょっとしたラインが入っています。それがハンコの上面を確認する目印になるよう掘られています。
印章ケース、更には巾着に収められたこの実印は間もなく、姪っ子の元へと嫁いで行きます。
なんだろう、この気持ち。贈る自分までが、本当に幸せな気持ちになります。
立派な実印が出来上がってきた喜び。その実印を彫っていただいた清栄堂のご主人への感謝の気持ち。そして、社会人になる姪っ子へエールを送りたい私の思い。そして、姪っ子のこの先の人生が実り多く続いて行きますように、という願い…。
全部が、とてもうまい具合に繋がった、そんな思いがフツフツと湧いてきたわけです。いいお金の使い方ができた、という思いでもあります。こうして一人、「うふふ」とニヤついている私です。
実は、この実印を渡した後には、(今回の姪っ子の)妹が控えてます。妹にも同じように作ってあげるよ、と約束してますから。近いうちにまた、清栄堂のご主人にお願いすることになりそうです。
株式会社 清栄堂
多治見市広小路1丁目15番地
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