誰でも弾ける「駅ピアノ」

JRたじみ駅改札口を出て左。北口へ向かう途中の南北自由通路に、「駅ピアノ」が設置されましたね。そう、誰でも自由に弾いていいピアノです。

JR多治見駅

以前、チェコ・プラハの駅ピアノを特集した番組を見て、いいよねぇ…と思っていました。仕事帰りに1曲弾く人、ピアノの練習のためにやって来る人、旅行でその地に来た人…。選曲や音色からも、それぞれの人生の一片が垣間見れるようだし、そもそも音楽ってとてもいいもの、と感じさせてくれました。

あぁぁぁぁ、私もピアノが弾けたなら…。胸がキュンとなる私です。

JR多治見駅ノの駅ピアノ

つい最近、小説「蜜蜂と遠雷」上・下巻(恩田陸著)を読んだことも影響しているかもしれません。

これ、才能あるピアニストたちが、国際コンクールにエントリーする話です。ピアノを通じて彼らが見て、感じている世界の広がりや成長を文章に起こしています。つい最近、映画も公開されましたね。

ものすごい数のクラシックの曲名が出てくるのだけれど、(例えは、バルトークの「ミクロコスモス第六巻より 六つのブルガリア舞曲」だの、シューマン「ノヴェレッテンOp.21 第二番ニ長調」等々…、それらは曲調はもとより、私には意味不明で難解な記号であるだけなのだけれど)例え、それらを知らずとも、音楽の世界にドップリ浸れるストーリーでした。

そして、読み進めるほどに、音楽への憧憬を抱かずにはいられないのでした。あぁぁぁぁ、私もピアノが弾けたなら…。

話しを戻して、JR多治見駅の「駅ピアノ」です。気付けば、男性が弾いていました。まさに、即席リサイタル。南北自由通路の筒状の空間のせいで音が響いて、聞く人は勿論、弾く人も気持ちがいいんじゃないかな、と思いました。

JR多治見駅ノの駅ピアノ

そして、私は憧憬の眼差しとともに、心で拍手を送るのでした。

この先、見知らぬ人とピアノセッションが始まったり、隣で歌う人が出たり、バンドが加わったり…、「駅ピアノ」の周りで音楽を奏でる光景が普通になったなら、それはそれはステキだと思いました。(あ。クリスマスリサイタル、誰かにやって欲しいです)

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