最近の関心事は、詳細部分
多治見の人気観光スポットのひとつ、多治見市モザイクタイルミュージアム。お馴染み、正面の姿です。
この地へ来て、この正面を撮影しない人はいないのではないかな。と思うほど定番の構図です。
多治見市民の私も、このミュージアムに来る度に飽きもせず毎度、この正面を撮影しています。何なんでしょう、どうしたって外せない被写体としての魅力。
見どころ満載!!多治見・笠原町のモザイクタイルミュージアムに行きました
それにしても、2017年6月に撮影したものと2021年とで、写真の構図が恐ろしいほどに同じです。自分が好きな見え方や構図が変わってないということでしょう。
それはもう、定点観察です。で、比べてみると、建物の屋根の植物が育っていますね。入口へ続く道の黄色が経年でくすんでいます。柵が出来ています。そして、道の周りの植栽が育っています。(間違い探しのよう…)
というわけで、何度来ても楽しい多治見市モザイクタイルミュージアムですが、最近の関心事はというと、詳細部分へと変化してきました。
例えば、この階段の…
足元や壁面で使われている素材とか、左官の素晴らしさとか。
展示室の中の…
描かれた絵タイルの筆使い。
油絵を描いているかのような、躍動する筆のタッチ。松の枝葉とか、水面の表現技術をしみじみ覗きこんでいます。実際に、パレットの上で絵の具材を混ぜて、描いていると思いますが、実に見事なのです。
あとは、この窓からの景色。
この窓は、建物の真ん中より上層に10個並んだ窓のひとつです。
小さな窓からの眺めを確かめたいなんて、自分も子供だよなぁと思います。あるいは変人か…。
そしてもう一つ。今回の感動ポイントは、定点観察した工事写真をみることが出来ました。
取り壊される前の旧笠原町役場。その解体の様子に続き、ミュージアムが出来上がるまでの一連の流れが記録されています。
これ、平成26年~28年の間、多治見市の担当者の方が毎週のように同じ場所から撮影したそうです。これがまた貴重な資料で、興味深いものでした。
新しい建物が出来上がった後というのは、以前の姿を想像できないのですが、確かにいろいろな行程や工事を経て景色が変化しています。
建築家のイメージ力、工事関係者の技術力…どれもこれもつくづく、新しいものを作り出す力ってすごいなと感心するわけです。そしてまた、記録することは将来にとっていい資料になるなぁ…と感心するのでした。
多治見市モザイクタイルミュージアム。やはり、何度来ても興味はつきません。
尚、現在は土日祝日は入館予約制となっています。体験工房もTEL予約が必要です。詳細は、公式HPをご確認ください。
※掲載の内容は、投稿時のものです。最新の情報はご確認くださいね。
多治見市モザイクタイルミュージアム
岐阜県多治見市笠原町2082-5