世界最大級の陶磁器の祭典
9月末まで、岐阜県下に緊急事態宣言が出ていたこともあり、国際陶磁器フェスティバル美濃’21も開催が遅れていましたね。一体、どうなることやらと思っていましたが、9月30日(木)からスタートしました。
変更後の会期は、2021年9月30日(木)~10月17日(日)です。
会期が短くなり中止になった事業もありますが、とにかく開催されて嬉しい私です。とある日の午後、セラミックパークMINOに行ってきました。
第12回 国際陶磁器展美濃の会場に入ると、そこは眩しいほどの白の世界!!会場をデザインしたのは、建築家の藤森昭信氏。市内笠原町にある多治見市モザイクタイルミュージアムの設計・デザインを手掛けた方ですね。
自然を表現した空間に、土から生まれたやきもの(作品)を置くことで、自然と作品が調和した空間を作り出した、とのこと。
真っ白な空間は、私に多治見市モザイクタイルミュージアムの4階フロア(コレクションの展示室)を思い起こさせました。また、天上界のような別次元の空間を喚起させ、作品が浮き上がって見えるようです。それがまた、この空間に包まれた者の気分を高揚させます。
そして、ずらり並ぶ作品の数々が、来場者を一気に惹きつけます。そのどれもが、「やきもので、こんなにも多様な表現ができるわけ!?」とただただ、驚くばかり。
作品だけでなく、その影までもが美しいです。
そして、こちらが私のお気に入り。なまめかしくも美しい女性のライン。
もう、楽しくて、楽しくて。
ふと気づくと、閉館30分前で入場終了となり、会場には私一人のみとなっていました。
その時、スタッフの方がやってきて、私の顔をシゲシゲと覗き込みました。そして、「なっちゃんのお母さんですか?」と言いました。
残念ながら、なっちゃんという娘はいない私です。でも、全く同じことをやらかす私ですから、このスタッフさんに親近感を抱きました。
人違いと分かったスタッフさんは、私に「閉館時間までどうぞ、ごゆっくり」と言ってくれました。お蔭様で、会場を独り占めして存分に作品を堪能できました。
あぁ…美術館とか、アートって楽しい。作品から思いもよらない人の感性を垣間見れて、心がワクワクします。いやはや、堪能しました。
会場を後にすると、外はすっかり陽が暮れているのでした。
尚、国際陶磁器フェスティバル美濃’21は、2021年10月17日(日)までです。私的に、是非オススメします。
セラミックパークMINO
多治見市東町4丁目2-5