セラミックパークMINOの茶室で行われる月釜
多治見市茶華道連盟(三流派)の方々が、懸舟庵月釜でお点前を披露していただけると知りました。
「御菓子の数に限りがあるだろうし、当日券はあるのかしら?」「かなり、混むのかしら?」と気にしながらも未確認のまま、2017年11月26日(日)、セラミックパークMINOの懸舟庵月釜に行ってきました。
お茶会は、午前10時開始。10時を少し過ぎた頃に、セラミックパークMINOに到着した私です。
さて、困った時は奥様がたに聞くべし。そんな気持ちで、お茶会にいらしたと見受ける奥様方にお声がけしました。そうしたらすぐに、教えていただけました。懸舟庵月釜は、当日券で一服いただけます。一服800円(茶菓子付)です。
なのに、なんてことでしょう!!
私、お財布を忘れてきました。これじゃあまるで、サザエさんです…。どうしようもないので、帰宅して、お財布を持って、出直してきました。
心を落ち着けて、出直しです。
受付を済ませた後、待合で白湯をいただきました。
そして、本日の茶会記を拝見。茶会記には、寄付の掛物から始まり、お道具の銘や作者名、そしてお花や御菓子銘まで、この日のお道具一式が記されています。
そんなお道具はもとより、御菓子銘は季節感や亭主の意向を感じとりやすいので、楽しみにしている私です。(食いしん坊、とは言わないでください。)
鶏の香合。
茶室は、カスケードの奥に作られていて、まるで、水の上に浮かぶかのような作りです。それは、屋外と室内とが混同している空間です。この設計は、建築家の磯崎新氏によるものです。
そして、大小2つの茶室のうち、小間は大徳寺の密庵(みったん)に、広間は同じく大徳寺の忘筌(ぼうせん)茶室に倣って造られているそうです。
さて、この先のお席は一期一会。撮影はなしです。小間で客人8名、亭主やお点前の方々から、おもてなしを受けました。
お茶会のススメ
懸舟庵月釜は、どなたでも参加できるお茶会となっています。今回、はじめて伺いましたが、亭主によるお茶会のおもてなしだけでなく、建築的にも存分に楽しみました。懸舟庵、素敵ですね。
尚、お茶会に行ったことのない方は、お茶をご存知の方とご一緒させていただくとよいと思います。何しろ、蹲(つくばい)で手を口を清める作法から、にじり口での入室等々…、小間での茶会には大寄せ茶会以上の作法が出てきます。
野球やサッカーでもルールを知らないとプレイ出来ないように、お茶の席にも作法やマナーがあります。亭主の方への敬意と共に、周りの方と共に自分自身もその瞬間を存分に堪能できるように、作法を知って望むことは大切でしょうね。
と言いながら、まだまだ勉強不足だと痛感している自分です。なにしろ、お財布を忘れるくらいですから…。(トホホ)
なお、今年度の懸舟庵月釜の予定は、残り2回。
平成30年3月25日
です。(一服800円・茶菓子付き)
イベントも楽しめます
懸舟庵月釜のその後は、セラミックパークMINOでのイベントを楽しむこともできますね。
この日は、骨董市やセラパーク楽々市が開催されていました。
勿論、施設内 岐阜県現代陶芸美術館での展覧会を観るのもいいですよね。
そして、展望台へ登ってみます。施設から展望台へは、階段が設置されているので、ラクラクで登れます。
うわぁ~!! 展望台からの清々しい眺め。紅葉が進んでいます。
帰りは、階段を使わずに、山道を歩いて下るとします。案内板がしっかりあるので、道に迷うこともありません。この日は、「駐車場」への道を行くとします。
よく手入れされた道を進みます。
すると、セラミックパークMINO入口近く、トレイの横に出てきます。
左の黒い壁がトイレ。その横に登山道です。
セラミックパークMINO周辺の散策は、静かでキレイで、とてもいいですよ。(ただし、登山靴やランニングシューズ域で散策することをオススメします)
セラミックパークMINO
多治見市東町4丁目2-5