この辺りに自生する珍しい木、ナンジャモンジャ
毎年、桜が咲き終わった後からGW時季の頃あいに、白い花を咲かせる木。その一つが、ナンジャモンジャです。ナンジャモンジャって、いろいろな木に対してそう呼ぶようですが、東濃地方ではヒトツバタゴをさしますね。
ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)は、土岐市の「市の花」にもなっています。ちなみに、多治見市の「市の花」は、「桔梗(ききょう)」と「つつじ」ですね。
私は、多治見市に引っ越してくるまで、ナンジャモンジャをこの目で見たことがありませんでした。そうなのです。多治見市内では、民家の庭も含め、あちらこちらで見ることができます。でも、このナンジャモンジャ、実はなかなかに珍しい木です。
というのも国内で自生しているのが、この辺り(岐阜県木曽川周辺や、愛知県の一部)、そして長崎県対馬といった、限られた地域です。そして、馬籠に生えるナンジャモンジャが北限だそうです。
そんなわけで、初めてナンジャモンジャを見た瞬間、その姿にハートを射抜かれてしまった私です。青空バックに、一面に真っ白い花を咲かせる姿。それは、木に雪が積もったかのよう…って、よく例えられますが、本当にそうだと思います。
近づいて見ると、細長い花弁が4つに分かれていまして。それが、たくさん集まって咲き、ヒラヒラと風に揺れる姿はとても繊細な印象を受けるのです。
花に、強い香りはありません。幹はゴツゴツとしていて、これまた美しい木です。この木は、育つと大きくなるので、また存在感がでるわけです。大きなものでは高さ30mにもなるとか。
はぁ~、今年もナンジャモンジャの花をたっぷり堪能しました。よい季節になったということです。
…と、言っていられるのもつかの間、多治見の酷暑が目の前に迫ってきているということです。
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